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太田、同じ年のライバルに屈す(asahi.com)

史上最年少で全日本王者になった18歳の太田に、同じ85年生まれのライバルが立ちはだかった。
 フェンシング男子フルーレ個人の3回戦で当たったガネーフ(ロシア)は昨年の世界ジュニア王者。シドニーの銀メダリストを2回戦で破ってきた難敵だ。
 苦手とする速攻型。序盤からリードを許した。
 「正直、嫌な相手が来たなと思ったんです。敵のコーチに、僕の弱点を見られているから」
 実は、7月末から2週間ほどモスクワに行き、ロシアチームの合宿に飛び入り参加していた。
 7月中旬のW杯(テヘラン)で日本人の男女通じて初の優勝を飾り、「これまでノーマークだった自分が研究され始めた」という実感もあった。
 1−9になったとき、首をかしげた。「間合いの詰め方を変えるか」
 その後は互角以上に渡り合ったが、8−15で敗れ、8強入りを逃した。
 「この同年代のライバルを越えないと世界の頂点は見えない。悔しいけど、それがわかった」。4年後の北京に向け、「壁」の高さを見極められたのがアテネの収穫だ。 (08/16,asahi.com)