フェンシングつれづれ(RENEWAL)

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国体少年男子

 ばたばたしていて、世界選手権後のFIEランキングチェックする暇もないのですが、とりあえづ国体を。

 秋田わか杉国体・少年男子(ニッカン東北版)

 フェンシング少年男子フルーレは秋田が決勝で神奈川を2−1で破り、5年ぶり7度目の優勝を飾った。
 地元の観衆が息をのんだ。神奈川との決勝は、1番の佐藤樹(たつき=明桜3年)が2−5で敗れ、後がなくなった。だが2番の伊藤心(いのち=二ツ井3年)、3番の松岡慧(さとし=合川1年)がともに5−1で快勝した。「やった!」。秋田の3剣士が、鈴木健一監督(41=秋田市役所)と抱き合い、館内に歓声と拍手が渦巻いた。
 鈴木監督のオーダー変更がズバリ当たった。前日(5日)の2回戦では1勝1敗、第2プールの2位でやっと準々決勝に進出した。特に2番の佐藤が2戦2敗と不振だった。この日準決勝から1番と2番を入れ替え、あえて佐藤を1番にした。試合前まで佐藤は不安がっていた。しかし鈴木監督は「この順番しかないんだ」と断言した。
 佐藤は準々決勝、準決勝と快勝。「佐藤が勢いをつけてくれた」(鈴木監督)。伊藤は準決勝、決勝と白星。そして1年生の松岡が最後に優勝を決めた。神奈川の3番の鈴木理来(りく=法政二1年)は松岡と同じ秋田市出身で、小中学時代、同じジュニアクラブで汗を流した。「今まで勝てなかったが、今日は何としても勝ってやると思っていた」と松岡は話した。
 鈴木監督が「目標はベスト8」と言っていたように下馬評では決して優勝候補筆頭ではなかった。しかし「地元の人たちの応援にパワーをもらいました」(鈴木監督)。学校は違うが秋田チームとして合宿、遠征を繰り返してきた成果がこの日、実を結んだ。