フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ(はてなダイアリーより移行中)

特例でフェンシング部、学校を説得できたわけは

 大分県などで開かれている全国高校総合体育大会(インターハイ読売新聞社共催)のフェンシング個人(フルーレ、エペ)に出場する北野高(大阪)3年、千葉絢音(あやね)選手(17)は、学校を説得してフェンシング部をつくった熱意の持ち主だ。
 フェンシングを始めたのは中学2年。北京五輪でフルーレ個人銀メダルに輝いた太田雄貴選手の試合をテレビで見て興奮した。「すごいスピード感」。その後、自宅近くにクラブチームがあるのを知り、入会した。
 「1対1の相手が何を考えているのか。駆け引きが楽しい」。知的なスポーツのとりこになった。
 しかし、入学した大阪で一、二を争う公立進学校の同校には、フェンシング部がなかった。総体など高校生の大会に出場するには、高体連への登録が必要。部をつくろうと、何度も学校と交渉したものの、顧問の引き受け手がなく認められなかった。落ち込みかけたが、そこから奮起し、30人近い先生に頼み込んだ。ようやく学校も理解を示し、2年生になって、千葉選手の在学中を条件に部としての活動が認められた。
 別の運動部などと兼任で顧問を引き受けた谷口靖子せいこ教諭は、「諦めずにお願いに走り回っていた。熱心さに負けた」と語る。
 “特例”だから部員は1人。練習も校内ではなく、クラブチームで週2回ほど。「それだけでは強くなれない」と、平日は大阪や京都の高校に自ら電話をかけ、出稽古で腕を磨く。上宮高(大阪)フェンシング部の杉田敏幸顧問は、「純粋に競技を愛していて、強くなりたいという思いをすごく感じる」とたたえる。
(2013年8月1日17時44分 読売新聞)

 で、この記事にtwitter太田雄貴選手が反応→本人登場、という流れに・・・

 インターハイフェンシング競技は、8/3(土)開会式、8/4−7までの開催。

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 あ、これも。

同好会から晴れ舞台 フェンシングの東堂君

 日田市内で開催される全国高校総合体育大会(北部九州総体)のフェンシング競技に、日田林工高3年の東堂飛龍君(18)が出場する。同校にフェンシング部はなく、「同好会」からの挑戦は珍しい。関係者は「頑張ってきた成果を存分に発揮して」と、地元開催を盛り上げるプレーに期待している。
 日田林工高校フェンシング同好会は、社会体育のサークルを経て2004年に発足。「部」でないため活動費の面など万全とはいえないが、熱心な指導者の下で途切れることなく活動。現在は15人が所属する。
 東堂君は中学時代に市内のジュニアクラブで、1年ほどフェンシングの手ほどきを受けた。競技者として本格的に打ち込むようになったのは高校から。エペ(突きで全身を攻撃)を得意としている。全国規模の大会出場は3回目。県予選優勝で獲得した今大会の出場権を「まさかのことで本当にうれしい」と喜ぶ。
 同好会のメンバーと一緒にバイトをして道具を購入するなど、仲間たちと励まし合ってきた東堂君。「一緒に頑張ったみんなや先生に感謝。1試合でも長く戦いたい」と意気込む。
 安東健司監督は「不器用なくらい基本に忠実で、自分のペースで戦える選手。観客に元気を与えられるような試合をしてほしい」と話している。 (7/23,大分合同新聞)