太田雄貴が帰国「もう頂点立てないと」
フェンシング世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した太田雄貴（２９）＝森永製菓＝が２１日、帰国し、都内で凱旋会見を行った。
悲願の金メダルを振り返り「僕の１つの夢。目標としていた世界選手権での金メダルを獲得できて、本当にうれしく思います。ロンドン五輪で一度引退して、もう頂点に立つことはないと思っていた。優勝という最高の結果を出せてよかった」と、喜びを口にした。 今年５月までは不調で「とても金メダルを目指せる状態ではなかった」という。しかし、サンクトペテルブルグでのＷ杯後にオレグ・コーチと話し合い「今までと１８０度戦略を変えた」。１０年間苦楽をともにしてきた同コーチとともに成し遂げた偉業に「オレグが号泣していた。タッグ組んで１０年。待たせてしまった。世界一のコーチとして箔がついたと思う。うれしい」と、感慨に浸った。
集大成と位置づけた来年のリオデジャネイロ五輪に向けては「優勝候補として迎えられることをうれしく思う。最後の１回に懸けて、思いを達成したい」と、“金メダル”締めを誓った。
また、会見では現役生活を終えた後のプランについても言及。今大会後に国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長と会談したそうで、２０年東京五輪に向けて「ＩＯＣは１つ、僕のキャリアで貢献できる場。メンバーになれなくても、ＩＯＣというものに貢献したいなという思いはある」と、明かした。（デイリー）
【凱旋帰国後の一問一答】太田「フェンシングが少し分かってきた」／フェンシング
フェンシング世界選手権（モスクワ）男子フルーレ個人で、全種目を通じ日本勢の大会制覇を成し遂げた北京五輪個人銀メダルの太田雄貴（２９）＝森永製菓＝が２１日に帰国し、東京都内で会見を行った。太田は金メダルを首から下げ、穏やかな笑みを浮かべながら丁寧に質問に答えた。（共同）
−−率直な気持ちは。
「ロンドン五輪後に一度引退し、頂点に立つことはないのかと思っていた。一つの夢であった金メダルを取れてうれしく思う」
−−要因は。
「いつでもどこでも勝負にいっていたが、まず失点しないことを心掛けた。フェンシングが少し分かってきた。今回は数学の問題を解くような快感を覚えながらやれた」
−−体がよく動いていた。
「もうすぐ３０歳と若くないので、力を追い求めても勝てない。効率のいい動きで瞬間的にスピードを出すトレーニングをした成果」
−−来年のリオデジャネイロ五輪へ意気込みは。
「五輪でも勝てる確率は低いが、優勝候補として挑めるのはうれしい。集大成になる」 −−団体戦は７位。
「今回は僕が足を引っ張った形で申し訳なく思うが、まだリオ五輪への道は閉ざされていない。何とか団体にも出て、前回の銀より一つ上のメダルを取りたい」（サンスポ／共同）
【フェンシング】太田、新国立計画白紙は「当然」
2015年7月22日0時20分 スポーツ報知
２０２０年東京五輪の招致活動に関わったフェンシング男子フルーレの太田雄貴選手（森永製菓）は２１日、新国立競技場の建設計画が白紙撤回となったことについて「国民に支持されない五輪はやるべきではない。当然」と理解を示した。世界選手権の金メダルを報告する東京都内での記者会見で語った。
太田選手は１３年９月にブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）総会に出席し、選手の立場でプレゼンテーションも行った。新国立のデザインについては「格好良かったと思う」としながらも「現実的に問題があるなら見直すべきだ。みんなが幸せな心で五輪に向かいたい」と述べた。
ちなみに、この件についての俺の見解はこちら（誰も聞いてない？）。簡単に書くと（というか、ザハ案白紙撤回、ラグビーＷ杯決勝使用を断念する前に書いた話だからだが）、ザハ案より安くいいものができるならそれにこしたことはないが、前年までに完成するのか？。費用については仕方なし、むしろ陸上サブトラックを常設すべき、と。
