フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ(はてなダイアリーより移行中)

週末は男子エペW杯

 先週は男子フルーレ団体の出場枠が確定したが、今週末は男女エペ団体の出場枠が確定する。今日は男子エペについて取り上げるが、流石エペで関わりの深い福井新聞、以下の記事。

フェンシングエペ団体、五輪狙う 男女とも大陸枠獲得に最後の望み
(2016年2月10日午後5時10分)

 リオデジャネイロ五輪レースの団体戦終戦となるフェンシング男女エペのW杯は12〜14日(12、13日が個人戦、14日が団体戦)、カナダ・バンクーバー(男子)とアルゼンチン・ブエノスアイレス(女子)でそれぞれ開かれる。
 日本は現在、男女とも五輪ランキング12位と「(五輪出場は)かなり厳しい状況」(日本協会)だが、団体メンバーで男子の見延和靖(福井県立武生商高出身、ネクサス、世界ランキング9位)、女子の佐藤希望(同、大垣共立銀行、同41位)は力を振り絞る。 五輪の団体戦に出場できるのは、昨年4月に始まったレース(国際大会ポイント争い)で、五輪ランキング上位4カ国と、同5〜16位までで各大陸枠(日本はアジア・アセアニア枠)で1位の4カ国の合計8カ国。
 日本は大陸枠での出場を狙っている。今大会で日本が優勝しても、世界6位の韓国を超えることは難しい。日本が出場権を得るには韓国が4位以内に入ることが大前提。その上で男子の場合は、同11位のカザフスタンを上回る必要がある。
 見延は「可能性が1%でもある限り、あきらめずに戦略を練って戦いたい」と強い気持ちで臨む。前回五輪を経験した佐藤は「ロンドンの経験をみんなにも味わってもらいたい」と団体戦への思いは強い。さまざまな点差の状況を想定した練習に力を入れ、最年長としてチームをけん引する。
 また、五輪には個人戦もあり、見延はアジアトップにつけていることから、個人での出場の可能性は高いとみられる。個人戦は3月18〜20日のグランプリ大会(ハンガリー、男女とも)が最終戦となる。

***

 てか、「難しい」というか「無理」やろ>日本が韓国を抜くのは。
 右上の表をみてほしい。これは現時点での五輪出場枠関連のポイント。
 「4th」と書いているのは、W杯シリーズでの最低得点で、バンクーバー大会でこのポイントを上回る成績を収めると、上回った分のポイントが追加される(W杯団体戦は、5大会行われ上位4大会がポイントとなる)。
 例えば、日本の4thは20P(=14位、10月のBerne大会)で、日本は13位以上の成績を収めればポイントを上回ることができる。仮に日本が優勝して64Pしたとしても、213Pにしかならず、韓国は抜けない。
 なので、上記記事にある「カザフスタンを上回る」ためには6P追加=8位に入って(2つ勝って)26P獲得する必要がある(しかし、カザフの4thは8P=17位以下のため、1つ勝てば上回る・・・)
 なお、同一ポイントの場合は、大陸選手権の結果が優先されるらしい?(男子フルーレでブラジルがカナダの上になったのもその理由)となると日本は無理。
 また、韓国がスイスを抜いて世界4位に入るためには、5位以上に入る必要がある。

 てなわけで、バンクーバー大会に臨む日本代表を紹介する。個人戦エントリーは194名。

見延 和靖 NEXUS   9 101.0
宇山 賢  三菱電機   49 40.5
坂本 圭右 自衛隊体育学校67 29.5
山田 優  日本大    75 25.0
伊藤 心  NEXUS  79 23.0
北村 直之 愛媛クラブ  209 4.5

 団体戦の日本の世界ランクは14位(前年のこの大会も含めてのランキングなので、表に出ているランキングとは異なる)。日本のエントリーは見延、坂本、宇山、山田。

 大会のlivestreamはこちら。大会サイトはこちら。