フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ(はてなダイアリーより移行中)

北京五輪・女子個人フルーレ

 2回戦

菅原 11V−9 JUNG

3回戦
GOLUBYTSKYI Carolin GER 5−6V 菅原

ベスト8!

準々決勝  菅原 10−15V 南(KOR)

菅原は7位。

3位決定戦 GRANBASSI Margherita ITA 15V−12 TRILLINI Giovanna ITA

決勝 VEZZALI Maria Valentina ITA 6V−5 南賢喜 HYUNHEE Nam KOR

 VEZZALI(34)はアテネシドニーに続き3大会連続の金メダル(アトランタは銀)。まさに「ママでも金」を実践した。

(BEIJING, August 11) -- Italy took both gold and bronze today, August 11, in the final of the Women's Individual Foil at the Beijing 2008 Olympic Games, while Nam Hyun-hee of the Republic of Korea claimed silver.
Italy's Maria Valentina Vezzali won the 6-5 bout for gold, with Nam Hyun-hee unable to hold her off.
Italian Margherita Granbassi won in the bronze medal 15-12 bout in a tightly fought match against her Italian teammate, Giovanna Trillini.
When asked about what she thought let her down in the bronze medal bout, Trillini replied, "The judge. I'm very angry with the referees."
The final of the Team Foil event will take place at the Fencing Hall on August 16.(記事)


<五輪フェンシング>31歳菅原、「代償」背負い意地が開花(毎日)
 背負っているものがある。そんな意地が日本勢初の快挙をもたらした。「みなさんに納得してもらえたと思う」。31歳の菅原の涙が止まらなかった。
 3回戦のゴルビツスキ戦は3点先行された。ここから積極的に出て得点を重ねて逆転。準々決勝も終盤は押し込んで最大6点差を3点にまで詰める粘りを見せた。
 フェンシングは1896年にアテネで始まった近代五輪で実施された8競技で唯一、日本がメダルを獲得していない。日本協会は昨年から強化費約5000万円をかき集め、男女フルーレ7選手を強化指定にした。仕事を離れ、協会負担で国立スポーツ科学センター(東京都北区)近くに住み込ませて集中強化するやり方だ。
 女子は五輪種目の団体が強化指定となり、出身地の宮城県教員を休職した菅原ら4人が集まった。周囲の反対を押し切っての覚悟の集合だった。しかし、団体は出場権が獲得できずに解散。仲間は故郷に戻っていった。
 試合前、かつての仲間から「応援している」とのメールが届いた。そしてスタンドには休職する際に尽力してくれた恩師と両親の姿があった。「海外旅行は初めて」という両親は、菅原の海外遠征費を援助するために自宅の水田を売った。
 来春に故郷に戻って指導者を目指す。周囲の期待に応えた充実感に、試合に負けた少しの後悔は混ざっているが「いい最後になった」。清々しい表情だった。

菅原、突き詰めた強化実る=フェンシング界初の個人入賞(時事)
 準々決勝で敗退した菅原は、「上には上がいる」と悔し涙を見せた。だがその時点で、既に日本フェンシング界初の快挙を達成していた。
 女子フルーレ個人でベスト8入り。日本勢はこれまで、1964年東京五輪で男子フルーレ団体4位が最高。女子フルーレでも84年ロサンゼルス五輪で団体8位があるが、個人種目ではなかなか入賞まで届かなかった。
 4月のアジア選手権優勝などが自信となり、菅原は初戦でリードを許さず、2回戦でも「独特の強さがある」とにらんだ格上のゴルビツスキ(ドイツ)に粘り勝ちして8強入り。準々決勝では南賢喜(韓国)に攻め込まれ、前半に点差が開く苦しい展開から一時3ポイント差まで詰め寄り、最後まで果敢に挑んだ。「何度も対戦した相手で、互いに読み合い、自分が我慢仕切れなかった」と言うが、力は尽くした。
 アテネ五輪は15位。日本協会がその後、菅原ら北京での活躍が期待できる有力選手を「フェンシング漬け」にし、徹底サポートする強化策を打ち出した。「自分を突き詰めてやった。プロのように一筋で頑張った」
 観客席では宮城県から駆け付けた両親らが応援。「(両親は)初の海外旅行が北京五輪観戦となり、思い出になったのでは」。成績も伴う親孝行をした。