フェンシングつれづれ(RENEWAL)

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国体参加人員削減、強化と普及に影響か

 国体改革の目玉となる参加人員15%削減の簡素化策が大分国体で全競技に導入される。日本体協が大会規模の適正化を目指し、選手団は昨年から約3400人減少した。27日の開会式を前に先行開催された水泳やフェンシングでは、強化と普及に影響を与えるのではないかとの声が上がった。
 競泳は1532人から3年で1224人にする計画だった。成年男子30歳以上の種別廃止や参加標準記録設定のほか、大分国体では出場選手数を全種目で各都道府県1人に制限。その結果904人にまで減った。
 改革の旗振り役の日本体協国体委員長も務める日本水連の泉正文常務理事は標準記録について「都道府県によっては、決勝に残れずに得点が取れないと判断した選手を派遣しないという姿勢が見えた」と指摘した。佐野和夫専務理事は「予想より減りすぎた。国体は普及も考えないといけない。水連としても今後どうするか検討したい」と危機感を募らせた。
 北京五輪男子フルーレで銀メダルを獲得した太田雄貴(京都ク)の出場で脚光を浴びたフェンシングは、約17%削減で成年男子は各県4人から3人に減った。3人の団体で争う試合方式のため人数枠の余裕がなくなり、太田も専門外のサーブルに出場した。
 国体で審判員を務めた日本のオレグ・マツェイチュク・コーチはトップ選手が専門外で勝負する現実に「試合のレベルも下がるし、欧州では考えられない」と困惑顔だ。
 本大会でも同じような疑問が投げ掛けられる可能性はある。日本体協の岡崎助一専務理事は「改革の大前提で始めたこと。しばらく様子を見て意見を集約したい」と話すにとどまった。(日刊/共同)

・・・あれ、国体って元々3人+監督兼任1人で4人だと思っていたけど、違ったの?