第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」(大分国体)は15日、大分県の日田市総合体育館などで行われ、フェンシング成年男子サーブルで岐阜選抜が4年ぶり2度目の優勝。フェンシングでは、競技別の天皇杯(男女総合優勝)、皇后杯(女子総合優勝)も獲得した。また、競泳の少年B100メートル平泳ぎで加納雅也(境川中)が優勝した。
フェンシング成年男子サーブルの決勝は、岐阜選抜と茨城選抜が対戦。岐阜選抜は1番手の西脇一徳(揖斐高教)が5―1で勝利。続く長良将司(大垣南高職)は3―5と敗れたが、最後に登場した佐久間忠(明治大)が5―0で快勝し、チームも2―1で勝った。 フェンシングは6種別のうち、5種別で入賞。3年ぶり5度目の競技別天皇杯獲得となった。(岐阜新聞)
第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」(大分国体)の先行開催第4日は14日、別府市営青山プールなどで水泳(競泳、飛び込み、水球)とフェンシングの2競技が行われた。香川県勢はフェンシングのフルーレで成年女子県選抜が決勝進出は逃したが、3位決定戦で岐阜を退け2003年の準優勝以来、5年ぶりの表彰台に立った。少年男子の高松北高は8位となった。競泳は少年女子A100メートル自由形の斎藤理子(高松商高)が57秒79の県新で5位入賞。成年男子100メートル背泳ぎの松永吉弘(中京大)が予選で57秒00をマークし県記録を0秒27更新したが決勝進出には届かなかった。飛び込みは少年女子板飛び込みの池田玄奈(高松西高)が197・40点で7位。同種別として県勢初の入賞を果たした。
最年少・渡辺全勝でチームに勢い 5年ぶり表彰台 成年女子
「ここまで調整不足だったが最後までよく我慢し、みんな本当によくやった」。2003年の準優勝以来、5年ぶりの表彰台に立った成年女子の小幡監督兼選手(高松高教)は、満足そうに切り出した。
準々決勝は群馬を2―0で退けた。ここまでくれば香川を含め、残る4県とも名の知れた強豪ばかり。準決勝の京都には、1勝1敗から川西(ヴィセル・ボディ)が残り3秒で同点に追いつき、延長戦に持ち込んだが惜敗。決勝にはあと一歩届かなかった。
だが、3位決定戦はしっかりと気持ちを切り替えた。先陣を切った最年少の渡辺(東かがわ市スポーツ財団)はここまで6戦全勝。勢いに乗っていた23歳は、1―1からもつれた延長戦にも、守り勝つような戦術で制し、フルーレ種目は無敗を保った。「奇跡。自分でも信じられないくらい落ち着いていた」と分析。後方で成年男子の市ケ谷監督兼選手(三本松高教)が的確な指示を送ったのも励みになった。
2番手の川西は「3位と4位では大きな違い。気持ちでは負けられない」。経験豊富なエースは、熟練された剣さばきから一瞬のスキを逃さず5―2。その瞬間、全員が「よっしゃー」。ガッツポーズで喜びを爆発させた。(四国新聞)
第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」(大分国体)は15日、大分県別府市営青山プールなどで行われ、県勢はフェンシング成年女子団体エペで初優勝を飾った。沼津出身の3人で構成した本県チームは決勝で京都を2―1で下し、初の国体タイトルを勝ち取った。
県勢女子初の快挙
○…沼津出身の女性騎士3人が団体エペを制し、フェンシングの県勢女子で初めて国体タイトルを勝ち取った。監督兼選手の前田(日本スポーツ振興センター、沼津東高出)は「チームの信頼感が勝利を呼んだ」と声を弾ませた。
本県チームは全日本選手権元女王の前田を中心に、日本代表経験を持つ芦川(コナミスポーツ&ライフ、沼津東高出)と吉住(静岡県警、沼津西高出)をそろえた重厚な布陣。3人は沼津市内のスケルマ高田塾で技を磨き合ってきた間柄で、今春に吉住が大学を卒業し、“ドリームチーム”が実現した。
東海予選と本大会2回戦第2プールで連敗した岐阜との準決勝が山場になった。「絶対に勝つと、強い気持ちで臨んだ」。吉住が相手の1番手を倒し、チームを勢いに乗せた。 決勝の相手は前日の1回戦プールで負けた京都。前田が5―0のストレート勝ちで先陣を切ったが、続く吉住が敗れ、第3試合に。「土壇場ほど力が出る。決めてやろうと思った」。気合を入れた芦川が勝負を決めた。
次の目標は12月の全日本選手権団体戦。同じメンバーで国体との2冠に挑む。前田は「1本ずつに集中することが重要。また優勝したい」と意欲を高めた。(静岡新聞)