◎男子学校対抗 速報
・2回戦
鹿児島南 5-1 埼玉栄 一関二 5-0 奈良商工
東亜学園 5-0 岡山大安寺 東海大静岡翔洋5-4 岩国工
安来 5-2 佐賀商 別府翔青 5-1 北陸
大垣南 5-0 星陵 乙訓 5-3 秋田北鷹
清風 5-3 伊那北 宇都宮南 5-4 高崎商大付
高松北 5-2 田名部 愛工大名電 5-2 開新
長崎工 5-3 札幌大谷 富山西 5-2 甲斐清和
慶應 5-2 海星 気仙沼 5-0 三島
・3回戦
鹿児島南 5-1 一関二 東亜学園 5-2 東海大静岡翔洋
別府翔青 5-1 安来 大垣南 5-2 乙訓
清風 5-1 宇都宮南 愛工大名電 5-0 高松北
長崎工 5-4 富山西 気仙沼 5-2 慶應
・準々決勝
鹿児島南 5-4 東亜学園 大垣南 5-1 別府翔青
愛工大名電 5-0 清風 気仙沼 5-4 長崎工
・準決勝
鹿児島南 5-3 大垣南 愛工大名電 5-1 気仙沼
・決勝 愛工大名電 5-4 鹿児島南
(林川2勝1敗、杉浦2勝1敗、西村2敗、長谷川1勝/鎌田1勝2敗、南郷3敗、上で3勝)
*愛工大名電は13年ぶり11度目の優勝
・鹿児島県勢躍動 北海道インターハイ フェンシング25年ぶりの頂点は?
北海道開かれている全国高校総体=インターハイ。連日、県勢が活躍するなか、フェンシングでは、鹿児島南高校が25年ぶりの頂点を目指しました。
今月6日までの4日間行われたフェンシング競技。男子学校対抗=団体戦の県代表は、去年3位の鹿児島南高校。
去年の悔しさを知る3年生の鎌田晃成選手と2年生の上出桐選手は、共に個人戦で準決勝まで勝ち上がり、鎌田選手は念願の日本一に。
そんな「Wエース」を要するチームは、6日の団体戦初戦も一番手の上出が、幸先よく勝利を収めると…。相手選手の印象や勝負のポイントを、3年生の南郷伊吹選手に伝えます。
「チームが一つ」になったことで南郷が白星を奪い、順調に勝ち上がった鹿児島南。4回戦、勝てばベスト4入りが決まる一戦は、2年生の上出まで周りました。
前日の個人戦の影響は残り足を引きずりながらも、仲間のために戦った上出。勝利まで2ポイントに迫ると、練習の成果が生きたプレーで逆転勝利。去年に並ぶベスト4進出を決めました。
準決勝、去年2位の大垣南との一戦では、3年生の鎌田と南郷が気を吐き、見事、決勝進出。スタンドの応援団も沸きます。
25年ぶりの頂点へ。決勝の相手は、愛工大名電高校。最後まで攻め続けた鹿児島南でしたが、頂点にあと一歩届かず準優勝。それでも2年連続の表彰台です。
(鎌田晃成キャプテン)「チームとしての成長を感じた。かごしま国体こそ、日本一を取りたい」(MBC)
・2005年以来の優勝届かず
フェンシング男子団体で2005年以来の日本一を狙った気仙沼は準決勝で力尽きた。傷だらけでつかんだベスト4だった。
2、3回戦を制して迎えた実力校・長崎工との準々決勝。大接戦で2年菅原が輝いた。じっくり間合いを取りながらリズムをつかみ、ポイントを奪うたびに大きな雄たけび。一人で3勝し、チームを鼓舞した。
昨年はフルーレ個人にも出場したが、今年は県大会で同僚の2年清原に敗れ、代表を逃した。団体戦のみ出場の鬱憤(うっぷん)を晴らすように躍動し「(コンディションが)万全な自分がチームに勢いをつけたかった」と言う。
その言葉には訳があった。「目の前の試合に完全燃焼する」を掲げ、菅原以外のメンバー3人は個人戦を重ねるうちに疲労が蓄積。特にエースの3年臼井は、大会前から痛めていた右手首が団体戦で悲鳴を上げた。2年初貝は椅子に座れないほどの腰痛、清原もひざに痛みを抱えていた。
足を引きずりながら勝ち上がった愛工大名電(愛知)との準決勝は、小野寺監督が「棄権を考えた」と言うほど。菅原の1勝にとどまったのも無理はない。
体の限界まで全力を尽くし、決勝まであと一歩に迫った。「もっと強くなって来年は優勝してみせる」と初貝。闘志あふれる気仙沼の未来は明るい。(河北)
◎女子学校対抗
・3回戦
龍谷大平安 5-0 伊那北 翔陽 5-2 愛工大名電
佐賀商 5-0 星陵 東亜学園 5-0 玉川
岐阜総合学園5-0 一関二 別府翔青 5-2 高崎商大付
埼玉栄 5-3 和歌山北 法政二 5-1 聖霊女短大付
・準々決勝
龍谷大平安 5-1 翔陽 東亜学園 5-2 佐賀商
岐阜総合学園5-1 別府翔青 法政二 5-1 埼玉栄
・準決勝
龍谷大平安 5-1 東亜学園 岐阜総合学園 5-3 法政二
・決勝 岐阜総合学園 5-4 龍谷大平安
(長瀬2勝1敗、村瀬2勝1敗、加藤1勝2敗/飯村3勝、太田3敗、岸本1勝2敗)
*岐阜総合学園は初優勝
フェンシング一家の飯村彩乃が女子団体準V…父は太田雄貴さんを指導、兄は世界選手権「金」(読売)
互いに譲らず、同点の場面で出番が回ってきた。「チームメートらに助けられてここまで来られた。この緊張感を楽しもう」。マスクの下では笑みがこぼれ、決勝の舞台に立てる喜びをかみ締めていた。
前日の個人フルーレでは、一昨年の総体で3位になった得意種目なのに予選で敗退。体が思うように動かず、不完全燃焼に終わっていた。「もうやめたい。団体戦も出たくない」と思い詰め、泣きじゃくった。
チームメートや応援に駆けつけた先輩たちは、そんな姿を何も言わずに見守り、寄り添ってくれた。仲間の存在に改めて気づき、肩の力が抜けたことで、「一人じゃない。チームを引っ張らないといけない」と気持ちを切り替えられた。
父・栄彦さんは、五輪メダリストの太田雄貴さんを指導した。兄・一輝さんは、7月の世界選手権の男子フルーレ団体で金メダルを獲得。フェンシング一家の一員として、決勝では鋭く相手に踏み込み、3点を挙げて貢献した。「お兄ちゃんが目標。私も同じ金メダルを取りたい」と笑顔で誓った。