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東京パラ・車いすフェンシング代表決まる

 パラリンピックの日本代表が、本日7/2だかに発表された。

 NHKの記事が一番まとまっている。
 がんばれ日本車いすフェンシング協会(JWFA)


 東京パラリンピック車いすフェンシングの代表に、おととしのワールドカップ2大会で3位に入った櫻井杏理選手など6人が選ばれました。
 東京パラリンピック車いすフェンシングは、男女ともに障害の程度によって2つのカテゴリーに分けられ、エペ、フルーレ、サーブルの3種目の個人戦のほか、エペとフルーレの団体戦が行われます。
 日本パラリンピック委員会は2日、東京パラリンピックに臨む日本選手団を発表し、このうち車いすフェンシングでは、いずれも初出場となる6人の選手が発表されました。
 障害の重いクラスのカテゴリーBでは、おととしのワールドカップ2大会の女子エペで3位に入った櫻井選手が代表に選ばれたほか、恩田竜二選手、藤田道宣選手、阿部知里選手が選ばれました。
 このほか、カテゴリーAでは、加納慎太郎選手と松本美恵子選手が選ばれました。

 選手たちは、個人戦でそれぞれ2種目に出場するほか、男子はフルーレ、女子はエペの団体戦に出場することになっています。

 パラリンピック車いすフェンシングに日本選手が出場するのは、北京大会以来3大会ぶりです。

・カテゴリーB 櫻井杏理選手
櫻井杏理選手は京都府出身の32歳。

 障害の重いクラスのカテゴリーBの選手で自力で出場権を獲得し、初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 高校までは陸上選手で、20歳のときに受けた椎間板ヘルニアの手術の影響で、車いすが必要な生活となりました。
 その後、2014年に車いすフェンシングを始めるとわずか半年で日本代表となり、2018年のジャカルタアジアパラ大会では、女子のエペ、フルーレ、サーブルの3種目で銅メダルとなり、2019年のワールドカップ2大会で女子エペで3位に入りました。
 パラリンピックの個人種目では女子エペと女子フルーレに出場する予定でこの2種目をあわせたランキングでは世界7位につけています。

・カテゴリーB 恩田竜二選手
恩田竜二選手は愛知県出身の45歳。
 障害の重いクラスのカテゴリーBの選手で開催国枠で初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 もともとはバレーボール選手でしたが、勤務先で事故にあって脊髄を損傷し、下半身がまひしました。
 その後、パラスポーツに挑戦するなかで2015年に車いすフェンシングを始め、2018年のジャカルタアジアパラ大会では、男子サーブルで銀メダルを獲得しました。
 パラリンピックの個人種目では男子フルーレと男子サーブルに出場する予定で、この2種目をあわせたランキングでは世界8位につけています。

・カテゴリーB 藤田道宣選手
 藤田道宣選手は熊本県出身の34歳。
 障害の重いクラスのカテゴリーBの選手で、開催国枠で初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 藤田選手は高校生でフェンシングを始め、全国高校総体に出場するなど活躍しましたが、大学生のときにけい椎を損傷する事故にあい下半身がまひしました。
 その後、周囲の勧めで車いすフェンシングを始め、2018年のジャカルタアジアパラ大会では男子フルーレで銀メダル、男子エペで銅メダルを獲得しました。
 パラリンピックの個人種目では男子エペと男子フルーレに出場する予定でこの2種目をあわせたランキングでは世界9位につけています。

・カテゴリーB 阿部知里選手
 阿部知里選手は香川県出身の42歳。
 障害の重いクラスのカテゴリーBの選手で開催国枠で初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 2010年ごろ、脊髄の病気の影響で歩行が困難となり、車いすが必要な生活となりました。
 その後、さまざまなパラスポーツに挑戦するなかで車いすフェンシングを始め、2018年のジャカルタアジアパラ大会では、女子サーブルで銅メダルを獲得しました。
 パラリンピックの個人種目では女子フルーレと女子サーブルに出場する予定で、この2種目をあわせたランキングでは世界17位につけています。

・カテゴリーA 加納慎太郎選手
 加納慎太郎選手は福岡県出身の36歳。
 カテゴリーAの選手で開催国枠で初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 16歳のとき、交通事故で左足の膝から下を切断しました。
 その後、2013年に東京パラリンピックの開催が決まったことをきっかけに大会への出場を目標に掲げ、車いすフェンシングを始めました。
 2018年にカナダで開かれたワールドカップでは男子フルーレと男子サーブルで準優勝しています。
 パラリンピックの個人種目では男子フルーレと男子サーブルに出場する予定で、この2種目をあわせたランキングでは世界14位につけています。

・カテゴリーA 松本美恵子選手

 松本美恵子選手は宮城県出身の52歳。
 カテゴリーAの選手で開催国枠で初めてのパラリンピック代表に選ばれました。
 手足に力が入らなくなるギラン・バレー症候群を発症し、下半身に障害があります。
 パラリンピックの個人種目では女子エペと女子フルーレに出場する予定でこの2種目をあわせたランキングでは世界24位につけています。

 なお、東京パラリンピックは8/24(火)に開会式。
 車いすフェンシング競技は、8/25-29に幕張メッセで開催される。

8/25 男子サーブル個人カテゴリーA(加納)
     男子サーブル個人カテゴリーB(恩田、藤田)
     女子サーブル個人カテゴリーA
     女子サーブル個人カテゴリーB(阿部)

8/26 男子エペ個人カテゴリーA
     男子エペ個人カテゴリーB
     女子エペ個人カテゴリーA(松本)
     女子エペ個人カテゴリーB(櫻井)

8/27 男子エペ団体
     女子エペ団体(日本)

8/28 男子フルーレ個人カテゴリーA(加納)
     男子フルーレ個人カテゴリーB(恩田、藤田)
     女子フルーレ個人カテゴリーA(松本)
     女子フルーレ個人カテゴリーB(櫻井、阿部)

8/29 男子フルーレ団体(日本)
     女子フルーレ団体