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全日本男子E団体

男子・香川ク健闘準V−全日本フェンシング 2007/12/16 10:00 四国新聞

 フェンシングの全日本選手権は第3日の15日、大分県の日田市総合体育館で男女の団体エペなどを行った。団体エペの男子は香川クラブ(市ケ谷広輝、出水宏和、高木大輔、秋山晃一郎)が準優勝。高松高出身の坂俊甫、前田雄亮を擁する早大が54年ぶり2度目の王座に就いた。女子の香川クラブ(小幡淑、川西真紀、渡辺未佳、金川舞)も健闘。接戦を勝ち抜いて4位に輝いた。
 男子の香川クは第一線を離れたメンバーで編成していたが、勝負どころを押さえて勝ち上がった。準決勝は熊本クラブにベテラン市ケ谷が奮起。24―29から逆転勝ちに持ち込んだ。
 決勝は途中まで早大と競り合ったが、全日本メンバーの坂らの勢いに押され、30―45で敗れた。

 …記録は香川県勢上位と決勝…
▽男子エペ団体1回戦    
香川ク 45―41 青森ク
(香川クラブ=市ケ谷、出水、高木、秋山)
 ▽準々決勝         
香川ク 36―34 専大
 ▽準決勝          
香川ク 44―41 熊本ク
 ▽決勝           
早大 45―30 香川ク
早大は54年ぶり2度目の優勝)

 ▽同個人サーブル決勝トーナメント1回戦
能登(中大) 15―4 鏡原(三本松高)

望外の結果に歓喜 香川ク男子監督
 「ミラクル」「上出来」。男子団体エペで準優勝した香川クラブの選手兼監督の市ケ谷(三本松高教)は望外の結果に声を弾ませた。
 元五輪選手の自身を含め、メンバー全員が一線を退いた「昔、強かったチーム」(市ケ谷)。しかし、それが気負いにつながらず、好結果を生んだ。象徴的だったのは準決勝の熊本クラブ戦。最終戦で5点のビハインドを背負った市ケ谷は2年前の大会個人王者と剣を交えた。「背が高く、昔から苦手にしていた相手。ダメもとで思い切っていった」と3分間ずっと攻め続け、一気に20点を獲得。逆転勝ちにつなげた。
 早大との決勝は両チームの出場計6人中、5人が県勢。17―18で登場した市ケ谷は「(全日本メンバーの)坂から点は取れない。先にリードしようと、点を取りにいったらドツボに入った」。高松高出身の前田の逆襲に遭って20―25。そのままがっちり寄り切られた。
 一方、早大のエース坂は前年、香川クから出場。「多少やりにくかった」と言いながらも「(前日の)個人で優勝することよりもうれしい。チームは1年前から、この日に向けて練習メニューを組んできた。監督、OBらお世話になった人に恩返しできた」と大喜びしていた。