【4月24日 AFP】今夏のパリ五輪・フェンシングに、ロシアとベラルーシの選手は出場しない見通しとなった。欧州フェンシング連盟(EFC)が23日、中立の立場での出場資格を持つ両国の選手が、欧州予選にエントリーしなかったことを明かした。
EFCのジョルジョ・スカルソ(Giorgio Scarso)会長は「残念ながらロシアとベラルーシの選手は出ない」と話し、「登録期限は過ぎた。不出場の理由は不明だが、それを説明する公式の宣言や書簡もなかった」と明かした。
国際オリンピック委員会(IOC)は昨年、両国選手の国際大会復帰に向け、国旗と国歌を使用しない、ウクライナへの軍事侵攻を公に支持しない、軍や治安機関に雇用されていないといった条件付きの提案をしたが、フェンシングのロシア勢はこれを拒否し、予選ボイコットの可能性が高まっていた。
ロシア・フェンシング連盟(FFR)のイルガル・マメドフ(Ilgar Mamedov)会長も今週、「ロシアのフェンシング選手は五輪に行かない」と話し、「われわれは基本的な立場を明確にしている。チームを西側を喜ばせる選手たちと、彼らの言う『悪いロシア人』に分けるつもりはない」と語っていた。
欧州予選は今週末にルクセンブルクのディフェルダンジュ(Differdange)で行われる。(c)AFP