フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ

国民体育大会3日目

・成年女子フルーレ決勝
群馬 2V−1 埼玉
(群馬は初優勝)

・少年男子フルーレ決勝
京都 2V−1 秋田
(京都は3年ぶり2度目の優勝)

■リズム感でリベンジ誓う
 フェンシング少年男子フルーレで3位になった富山県チームの吉田玲選手
 1番手が負け、後がなくなった準決勝。取ったり取られたりで同点となった。得意のカウンターをかけたが、逆にそこを狙われ、体の中心を突かれた。「最後までリズムをつかめなかった」
 中学1年までピアノを習っていた。北陸信越コンクールで入賞するほどの腕前だったが、「ピアノで全国を目指すのは無理」と限界を感じた。かっこよさにひかれて入部したフェンシングにのめり込み、強豪の富山西高校に進んだ。今年夏の高校総体を制したチームの中心選手で、個人エペも優勝した。
 強さの秘密は、ピアノで培ったリズム感。「相手の攻撃には決まったリズムがある。それを読み切って、裏をかけば勝てる」。休日や大会前にはピアノに向かい、気分を落ち着かせる。
 卒業後は法政大に進み、競技を続ける。「成年の部で国体に出場し、リベンジしたい。日本一になり、世界一を目指す」。そのためにも、さらにリズム感を磨くつもりだ。(読売富山版・石井恭平)