フェンシングつれづれ(RENEWAL)

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アジア大会総括

 FJEより。コメント早!

 江村監督コメント。

 初日の男子フルーレ個人で太田が28年ぶりに金メダルを獲得したが、男子フルーレ団体戦で韓国に逆転負け、女子サーブル団体では中国に逆転負けと悔しい結果で幕を閉じた。また、期待の女子フルーレ団体でも準決勝中国との対戦、日本は中国よりランキングも実力的にも上回っていることから、準決勝で中国、決勝戦では韓国と勝負して優勝する勢いでドーハ入りしたが完敗した。内容的には、はじめからリードを許す展開であった、しかし、川西の頑張りで2回同点まで追いついたが、菅原、巻下ともセットごとに離され、本来の力を出せないまま完敗した。
 この結果を踏まえ、敗退原因を分析(メンタル・フィジカル、その他)することが不可欠であり、今後の強化体制を再度見直す必要がある。
 言い訳ではないが、中国、韓国ともプロスポーツであり、日々の練習環境、大会派遣費、報酬、生活費、フェンシング用具等 勝つこと全てが生活であり、国の態勢の違いも大きい。勝つためには生活の安定、練習、大会派遣等が不可欠であるが、それにはお金が必要である。日本の選手(選手・役員)はフェンシングだけでは生活ができない、国内でもバスケットやバレー、サッカー等のプロスポーツもあるが、フェンシングの選手は生活のために仕事をして、仕事が終わってからでなければ練習はできない。また、フェンシング用具、大会派遣等の自己負担金など多くお金が必要であり、どんなに優秀な選手であってもフェンシングを続けることすら難しい。
 この様なことから、今大会でも中国、韓国の次の銅メダルで仕方がないと言えば仕方がないが、それを言ってしまえば永遠に勝つことは出来ない。このアジア大会でも我がフェンシングチームJAPANは、日本のプロスポーツ選手と肩を並べる中、7つのメダルを獲得したことは、JOCチームJAPANに貢献したことは間違いない。
 現在はサポーターズクラブでご尽力を頂いているが、この現状を多くの皆様にもご理解をいただき、今、この可能性があるフェンシングナショナルチームに更なるスポンサー等の協力態勢を早期に整備することが不可欠である。

 今回のアジア大会は金メダル1個、銅メダル6個 計7個は過去広島大会の5個を上回り、過去最高のメダル数であるが、男子フルーレ個人以外の種目全ての決勝戦が中国と韓国の対戦であり、日本チームとしては本当に悔しい大会となった。

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 女子サーブルができたからなのか?>メダル数過去最高
 この団体戦出場全種目メダルというのは、JOCに対しての目標という点ではどうなのだか。勢いを考えると、男子エペ団体に出ても銅メダルは取れたんじゃないかと思うし。

 何を称して「プロ」なのか?中国・韓国のプロとはどういう形態なのか?例えばW杯の賞金だけで生活していけるのか?謎だ。