フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ(はてなダイアリーより移行中)

北京五輪・男子個人フルーレ

1回戦
千田 15V−6 LAU Kwok Kin HKG
太田 15V−4 SOUZA Joao Antonio BRA

2回戦 ともに12:30JST開始
千田 10−15V KLEIBRINK Benjamin Philip GER(第5シード)
太田 15V−14 CHOI Byungchul KOR(第7シード)

・千田健「すごく悔しい」 男子フルーレ2回戦敗退
 ほろ苦い五輪デビューだった。フェンシング男子フルーレ個人の千田健は目標のベスト8進出を前に、力を出し切れずに2回戦敗退。「十分やれる相手だった。すごく悔しい」と顔をしかめた。
 初戦は世界ランク62位の香港選手に15―6で快勝。2回戦はランク6位のドイツ選手を相手に「おくすることなく勝負したい」と語っていた。
 ところがランク15位の千田健は、ここから慎重に。初戦で見せた思い切りのいいアタックが出ず、序盤で0−4。「リスクを冒さずにいこうとした」と振り返る。
 第2セットで3―9に差が開き、ようやく「開き直った」という。剣をしならせて背中を突く「振り込み」など危険を冒した技が決まり、後半は互角以上。しかし、時すでに遅く、10―15で敗れた。
 隣のピストでは同い年の太田がベスト4入り。「すごい。技以上にメンタルで及ばない。もっと成長しないと、大事なところで勝てない」と精神面の成長を誓った。
 持ち前のスピードは観衆の目を奪った。「世界で十分に戦える確信は持った。ロンドン五輪までに世界ランクを上げ、メダル候補と言われて臨みたい」と4年後を見据えた。(河北)

・終盤の健闘たたえる フェンシング・千田の父健一さん
 「息子と一緒に試合をやっている気持ちになった」。日本がボイコットしたモスクワ五輪(1980年)のフェンシングで幻の代表となった千田健一さん(51)=仙台三高教頭=は13日、北京五輪のフェンシング男子フルーレ個人に出場した長男健太選手(23)=宮城ク=の試合をスタンドから見守った。2回戦で惜しくも敗退し、目標のベスト8入りを果たせず「残念だけど、負けを認めるしかない」と一緒に悔しがった。
 初戦開始前、五輪マークに飾られた会場に健太選手が現れると、立ち上がって日の丸の小旗を振った。「オリンピックの舞台に息子が出るという実感がやっとわいてきた。大きく見えた」
 健太選手が気仙沼高2、3年の時はフェンシング部の監督と選手の関係。「親子でやってきた昔に戻った感覚。わくわくしてきた」。試合が始まると「頑張れー」と大きな声を張り上げた。
 初戦は快勝したものの、2回戦は序盤にリードを許し、挽回(ばんかい)できずに敗れた。健一さんは「慎重になりすぎた。思い切りの良さがなかった」と悔しがったが「終盤は追い上げた。いいところは出た」と健闘をたたえた。
 モスクワ五輪のボイコット後、五輪に対して複雑な思いを抱えていた。しかし、自分と同じサウスポーに矯正し、直伝のカウンターをたたき込んだ「まな弟子」が五輪の舞台で躍動する姿を目の当たりにし「オリンピックに対する見方が変わった。北京に来られて良かった」と、晴れやかな表情を見せた。
 健太選手は試合後「父の応援に応えられなかったのが悔しい。もうちょっと、頑張りたかった。オリンピックに出場し、楽しめたのは父の支えがあったから。感謝している」と、神妙な表情で語った。(河北)

準々決勝
太田 15V−11 JOPPICH Peter GER(第一シード)!!!

準決勝
太田 15V−14 SANZO Salvatore ITA

3位決定戦 サルバトーレ・サンツォ(ITA)15V−14 朱俊(CHN) 

決勝  太田 9−15V クライブリンク GER

最終順位 太田は銀メダル!!! 千田は11位