「一生懸命練習すれば、内平さんが早く元気で帰ってくる」――。ニュージーランド地震で行方が分からなくなっている富山外国語専門学校生の内平友理香さん（１９）（富山市）がコーチをしているフェンシング教室「元気スポーツ道場」が５日、同市の体育館で内平さんが安否不明になってから初めて開かれた。
内平さんは昨年３月に富山西高を卒業後、月２回開催の同道場で小学６年から高校１年までの生徒約３０人を指導していた。
県フェンシング協会の江川正美理事長（６４）が「安否不明で心配だと思うが、内平さんが早く元気で帰ってきてくれると信じ、練習に励んでほしい」とあいさつ。コーチの高野真次さん（３３）が「無事を祈りましょう」と合図すると、コーチや生徒らが目を閉じて内平さんの生還を願った。
女性コーチ（２１）は、「生徒の課題をノートに書き込んで教える丁寧な指導ぶりで、生徒から慕われている」と話し、高校１年吉田亜未さん（１６）は「内平さんは年も近くて気軽に相談できる優しいお姉さん。早く帰ってきてまた指導してほしい」と祈った。（2011年3月6日 読売新聞）
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