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ぎふ清流国体結果

王国さん然、初の国体総合V5 フェンシング岐阜

 ぎふ清流国体フェンシング競技で8日、岐阜が国体同競技で史上初の男女総合5連覇を成し遂げた。選手、指導者、スタッフの人づくり、環境づくりで礎を築いた県フェンシング協会副理事長の渋谷晴雄さん(53)は「地元国体を最高の形で締めくくることができた」と感激。盾と賞状を受けた教え子の少年男女監督の三島巧さん(47)、鈴村元宏さん(46)から受けた握手の力強さに、渋谷さんは実弟で指導者の伊藤一人さん(49)はじめ多くの人との団結を思い、涙があふれた。
 1965年の岐阜国体を契機に岐阜に根付いたフェンシング。47年の歳月を経た今、団体に強い王国に育て上げたのが渋谷さん。何度も日本一に導く中、指導者も五輪選手も育てた人づくりの成功が強さの最大の要因。中でも指導者のレベルは高く、どのチームが代表になっても日本一が狙える数少ない競技。三島さんは「普段から手のうちをすべて見せ高め合う、他校の選手でも遠慮せず、強くなるよう指導する」と普段からのチーム岐阜づくりを強調する。高い競技力を維持し続ける組織が国体のたびにさらに団結を深める。
 国体成年種別はフルーレのほかにもう1種目行う。専門家で確実に1種目を狙う県もあるが、岐阜は手作りの選手でオールラウンダーをそろえられる人材の豊富さも強み。招へい選手で強化した和歌山が91年に5連覇できなかった理由でもある。
 伊藤さんが日本協会の理事になり、ジュニア・カデ強化副委員長になったのも大きい。国内有力選手や世界の競技レベルを県の情報としてフィードバックできる。県スポーツ科学トレーニングセンターが7年前から国体に帯同、対戦相手をビデオ撮影し、分析、戦術立案に役立てており、専任トレーナー川瀬徹さん(38)の献身的なサポートも5連覇を支えた。
 「指導者も選手も次の世代が育ってきている。強い岐阜であり続けたい」と渋谷さんが語るように「王国ぎふ」にとって5連覇の金字塔はゴールではない。(岐阜新聞)

・成年男子フルーレ ・成年男子サーブル
優勝 埼玉県    優勝 東京都
(33年ぶり2度目)(4大会ぶり18度目)
2位 東京都    2位 鹿児島県
3位 秋田県    3位 群馬県
4位 群馬県    4位 岐阜県
5位 和歌山県   5位 和歌山県
6位 京都府    6位 北海道
7位 岐阜県    7位 大分県
8位 千葉県    8位 秋田県

・成年女子フルーレ ・成年女子エペ
優勝 和歌山県   優勝 群馬県
(4年ぶり10度目)(初優勝)
2位 埼玉県    2位 香川県
3位 岐阜県    3位 岐阜県
4位 群馬県    4位 山形県
5位 東京都    5位 京都府
6位 三重県    6位 長崎県
7位 熊本県    7位 三重県
8位 京都府    8位 東京都

・少年男子フルーレ ・少年女子フルーレ
優勝 岐阜県    優勝 岐阜県
(2年ぶり5度目) (4年ぶり6度目)
2位 秋田県    2位 福岡県
3位 東京都    3位 東京都
4位 山口県    4位 大分県
5位 大分県    5位 富山県
6位 和歌山県   6位 和歌山県
7位 香川県    7位 秋田県
8位 宮城県    8位 山口県

天皇杯    ・皇后杯
優勝 岐阜県  優勝 岐阜県
2位 東京都  2位 群馬県
3位 群馬県  3位 東京都
4位 和歌山県 4位 和歌山県
5位 秋田県  5位 埼玉県
6位 埼玉県  5位 香川県
7位 大分県  5位 福岡県
8位 香川県  8位 山形県三重県京都府大分県