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気仙沼市長に全日本の報告

 第59回全日本フェンシング選手権大会が22−25日、北秋田市合川体育館で開かれ、気仙沼高教諭の菅原智恵子選手(宮城クラブ)が女子フルーレで準優勝、中央大3年の千田健太選手(気仙沼高出)が男子フルーレで3位に入った。
 個人戦は男女ともフルーレ、エペ、サーブルの3種目ずつを行い、各種目とも40人が出場。8組に分かれてプール戦をし、上位24人がトーナメントに進出した。
 女子フルーレで3連覇を目指した菅原選手は、プール戦を全体の3位で突破し、トーナメントは2回戦から出場。初戦は小中愛選手(和歌山クラブ)に11−10、準々決勝は新井祐子選手(岐阜あさひ)に13−10、準決勝は池端花奈恵選手(京都クラブ)に15−12で勝利したが、決勝で川西真紀選手(香川クラブ)に13−15で敗れた。
 菅原選手はエペ個人戦にも出場し、プール戦21位でトーナメントに進出。1回戦は15−10、2回戦15−7で勝利した。準々決勝は中野希望選手(日体大)に12−15で負けたが8強入りした。
 男子フルーレの千田選手は、プール戦24位と、ぎりぎりでのトーナメント進出だったが、1回戦は石橋武選手(京都クラブ)に15−7、2回戦は岡野隆選手(警視庁)に15−9、準々決勝は藤野大樹選手(法大)に15−6と快勝。準決勝は市川恭也選手(和歌山クラブ)と激戦の末、13−14で惜敗した。
 菅原、千田両選手は、今月9−14日にカタールのドーハで開催された第15回アジア大会の日本代表。男女フルーレ団体で、ともに銅メダルを獲得した。全日本選手権アジア大会から間もないこともあり、やや疲れもあったようだ。
 菅原選手は「当面は自分の試合がないので、1月中旬の全国高校選抜大会県予選に向け、気仙沼高フェンシング部の練習の方を徹底したい」、千田選手も「一月末にパリで開催されるワールドカップグランプリ大会に照準を合わせ、頑張りたい」と、早くも来年への意気込みをみせた。
 菅原選手は27日、小野寺恭一校長とともに市役所を訪れ、鈴木昇市長らに2大会の結果を報告。アジア大会の銅メダル、全日本選手権の銀メダルを手にした鈴木市長は「本当に素晴らしい。おめでとう」と祝福し、菅原務助役、阿部弘康教育長は「菅原選手の活躍は子どもたちや市民の誇り」とたたえていた。
(三陸河北新報)