フェンシングつれづれ(RENEWAL)

フェンシングつれづれ

フェンシング国体大分県予選少年男子 不正判定の疑い 協会前監督を追放

 6月に大分市で開かれたフェンシング国体大分県予選の少年男子の部で、競技の判定をめぐり不正の疑いがあったとして、県フェンシング協会がこの予選を無効にしていたことが11日、関係者への取材で分かった。攻撃が当たったか感知する機器の近くで不審なコードが見つかり、協会は「判定が人為的に操作されていた可能性が高い」と判断。進行管理をしていた県立高校の40代の男性教諭を、不正に関与したとして「協会から無期限の追放」処分とした。
 協会などによると、教諭は不正を否定したが、処分を受ける前に脱会届を提出。理由は「一身上の都合」。勤務する高校の顧問も退いた。教諭は昨年の長崎国体フェンシング少年男子監督で、ことし開催される和歌山国体の監督候補だった。少年男子の部の予選は7月下旬に再度、実施した。
 問題となった予選は6月20日にあり、少年男子の部には中高生22人が参加。試合中に「(攻撃が当たったのに)ランプが点灯しない」「(進行管理者が)机の下でコードを触っている」と選手や指導者らから指摘があり、協会がその場で調査。本来、必要のないコードが、選手の後方から進行管理者の机付近まで設置されているのが見つかった。
 コードは2本が組み合っており、先端同士を接触させると通電する仕組みだったとみられる。机にいた教諭に問うと「コードは触っていたが、どうなるかは知らなかった」と説明したという。
 会場のピスト(細長い試合場)は四つあり、判定への疑義が指摘されたのは、不審なコードが見つかったピストでの試合だけだった。
 教諭は取材に対し「コードがあるのは分かっていたが、あまり気にしていなかった。自分が設置したものではなく、不正は身に覚えがない。ただ、大事な予選の運営管理が適切にできず、大変な迷惑を掛けたことは事実。重い責任を感じている」と話した。
 協会事務局は「予選をやり直す異例の事態となり、子どもたちや関係者に迷惑を掛け、申し訳ない」としている。
 協会から報告を受けた県教委体育保健課は「協会が教諭から話を聞き、処分している。適切な判断と認識しており、県教委としての聞き取りや調査は考えていない」と話した。(大分合同新聞)

 大分合同新聞といえば、さだまさしの番組「有限会社大世界社」での「大分合同新聞ミニ事件簿」だが、そのレベルには収まらないよな・・・一面だったらしいし。