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気仙沼、共学初年度に花添える(三陸河北新報)

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 気仙沼高フェンシング部が全国の頂点に−。千葉県の松戸運動公園体育館で10日行われた全国高校総合体育大会(千葉インターハイ)のフェンシング競技男子団体の部決勝で、気仙沼が富山西を下し、3度目の優勝を果たした。今春、鼎が浦との統合で男女共学校となった気仙沼だが、男子としては31年ぶりの快挙となった。地元は大きな喜びに包まれている。11日に気仙沼市内で、フェンシング部の凱旋(がいせん)パレードを行う。
 気仙沼はフェンシングの伝統校である鼎が浦との統合で、部活動が充実。気仙沼高男子団体としては、現在の山内公克顧問、千田健一監督が在校していた1972年に初めて全国制覇し、74年にも優勝。三度目の優勝は千田監督二男の康太選手が主将を務め、親子二代で全国の頂点を極めた。

 気仙沼高では、白幡勝美校長らが会場に出向き応援。午後3時ごろ、白幡校長から学校に「見事優勝だ」と一報が入ると、教職員から大きな拍手が上がった。

 早速、フェンシング部の活躍を校内放送で流した。夏休みで生徒は少なかったが、部活動や自主学習に取り組んでいた生徒たちから歓声が上がった。渡辺幸雄教頭は「統合で新たなスタートを切った気仙沼高にとって意義のある優勝だ。全生徒に勇気を与えてくれた」と話した。

 鼎が浦高フェンシング班後援会長を務めた、気仙沼・本吉広域消防本部消防長の菊田清一さん(五七)は「本当におめでとう。鼎が浦高と気仙沼高が統合した出発の年を飾る素晴らしい快挙。新しい伝統を築いていってほしい」と喜んだ。

 千葉卓朗・東北フェンシング連盟会長(七一)は「いいニュースが届いた。今年のインターハイでは、個人戦気仙沼高の選手が出場できず、残念に思っていた。団体はいいメンバーがそろっていたので、優勝の可能性があると思っていた。次の国体でも宮城県勢の活躍を期待したい」と語った。

 鈴木昇市長は「偉業であり、心からおめでとうと言いたい。新たな伝統の1ページを飾り、まさに気仙沼市の誇りだ」とたたえた。

 気仙沼高のフェンシング部員は、11日午後4時に鈴木市長に全国制覇の報告をし、4時20分ごろ、市役所を出発し八日町や魚町、本郷など市街地を凱旋パレードする。